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子育て迷宮日記 子育ては迷うもの。レベルアップに向けて修行なう。

2016年8月 5日

子どもの食育とわたしの煩悩 ~迷宮レベル7~

自分で育てるのって難しいなぁと感じつつも、少し離れた農協に苗を見に行った時、スイートコーンの収穫体験を募集していたのですかさず応募。ベランダでとうもろこし栽培は無理だろうし、プロが育てた立派な野菜をもぎ取る体験は、息子にとってとても良い経験に思えた。

いよいよ収穫体験の日、前日までの大雨でとうもろこし畑はまるで水田のようになっていた。ぬかるみに足をとられ、まともに歩けない。進めば進むほど、長靴に泥がくっつき重くなっていく。
自分の背丈の倍以上に伸びた茎のためか、半泣きの息子は実ったとうもろこしには目もくれず、一目散に畑を抜け出していた。茎の上のほうのとうもろこしが良いというアドバイスをもらったが、とにかくわたしも早く抜け出したかったので、目に留まるとうもろこしをパキパキと収穫して、畑の隅にいる息子に追いついた。せっかくなので、隅に生えているとうもろこしを1つだけ息子に摘み取らせた。しかし息子は、「早く長靴を洗いたい。」と言っている。わずか3歳ですでに都会っ子か!?と感心した。illust_1608_05.gif予想とは全く違ったスイートコーン収穫体験だったが、もぎたては生のまま食べられるというので少し食べてみた。茹でたように甘かったが、シャクッと歯ごたえもあった。とうもろこしもあまり食べなかった息子だが、一番美味しい状態のものを食べてみることで野菜に対する拒否感が少し減ったように思った。

大量に収穫したとうもろこしを、バター炒めにしたり、混ぜご飯にしたり、かき揚げにしたりとはじめは喜んでいたが、毎日食卓に出し続けると最後のほうは「もう嫌だ。」と言っていた。しかし、お店に一緒に出掛けると、とうもろこしを見て「あれは誰が収穫したん?」と尋ねるようになった。誰かが一生懸命育てて、収穫したものがお店に並ぶということがわかったようだ。

子育てをしていると、自然が豊かでのびのびとしている田舎で育てるほうが四季を感じられていいなぁとつくづく思う。比較的便利な街中に住んでいるわたしにとってはないものねだり。
そんな時、昔に読んだ『まちのねずみといなかのねずみ』という絵本を思い出す。畑から野菜をとって暮らしていた田舎のネズミは、街のネズミの誘いで都会に行き、見たこともないようなご馳走やきらびやかな生活を目にするが、同時に街には様々な危険も多く、自分には合わないと田舎に帰るという話。

幸せは人それぞれで、安心できる場所や満足できる状況は違う。どこに住むかというより、どのように生活をするか、人はどうあれ、自分には自分の幸せがあり、他人と比べるものではないということを教訓としているのだろう。
足るを知り、今ある幸せに気づき満足しようと努めるが、数多くある煩悩にはまだまだ勝てない夏のはじまり。illust_1608_06.gif

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