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子育て迷宮日記 子育ては迷うもの。レベルアップに向けて修行なう。

ヒラリーさん

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10歳と6歳の息子を育てています。時短勤務のワーキングマザーです。全力で迷走するリアルな胸のうちをつづります。ちなみに魔女ではありません。

2021年10月26日

受け口の矯正第1期が終わりました ~迷宮レベル59~

去年の今頃、長男の受け口の矯正を始めました。だいたい8カ月くらいだろうという予定でした。実際には1年かかりましたが、やっと口の中の装置が外れました!気になっていた受け口もすっかり治っています。

矯正をするまでの経緯はこちら

長男が経験した受け口の矯正は、固定式の「急速拡大装置」で上あごを広げ、「上顎前方牽引装置」で上あごを前に出すという2つの治療を同時に行いました。固定式を選んだので、治療が始まるともう逃げることはできません!固定式の急速拡大装置は、親が毎朝毎晩ネジをひとつ巻いていくという作業がありました。うっかり屋さんのわたしは、ネジを回しすぎたり忘れたりしないよう、とっても気を使いましたよ。

ネジを喉の奥側へひとつ回します。ネジ穴がとっても小さい!

ギリギリとネジを締めて上あごを広げるということは、毎日相当な圧力がかかって痛いんじゃないかと思いましたが、長男曰く「なんかこの軽い痛みが心地よい~」と言っていました。超ポジティブ~!

実際は、1~2週間ほどのねじ回しで上あごは目標の5mmまで広がりました。その後は5カ月ほどこのままの状態で待ちます。待っている間に、広がったところの骨がつながり固定されるようです。上あごが広がると同時に前歯もすきっ歯になっていましたが、これは第2期の矯正までこのままのようです。

★受け口の治療で大変だったこと
何が一番大変だったかというと、やはり毎日10~12時間はつけるように言われていたお面(上顎前方牽引装置)です。

これが上顎前方牽引装置。うつぶせ寝はできません。

就寝中だけでは時間が足りないので、毎晩入浴した後に歯磨きをすぐしてお面をつけるように言っていました。上の歯につけている矯正装置と、口の前にあるワイヤーにゴムをひっかける動作も慣れれば鏡を見ずにこなしていました。

長男は、あめやグミ、キャラメルなどの歯にくっつきやすいお菓子は絶対に食べないようにと言われていたことがとてもこたえたようです。いずれ外すことを想定している口腔内の矯正器具は、接着剤でくっついているけれど外れやすいと聞きました。現に一度、あめなどのお菓子は食べていないのに一部がはずれかけてカパカパしていたので、全部削ってやり直しになったりもしました。削るときのキュイ―――ンというゾクゾクするあの音はかなりの苦痛だったようです。

お面は、おでことほっぺたの両サイドとあごに接触部分があります。暑くなって汗をかく時期になると、汗でかぶれました。皮膚がザラザラになり、治ったり荒れたりを繰り返しているうちに肌の色が変わり、火傷のような痕になっていた時期も。しかし子どもの皮膚の再生能力はすばらしく、矯正終了後は元に戻っていましたよ。

お面のおでこには一本の太めのワイヤーがあり、これが寝ている間に長男のおでこに張り付いて、朝起きると一本の太いシワみたいな跡がつくのも気になりました。ピチピチな小学生なのに、おでこにシワって!まるでバカボンのパパです!!暇があったら息子のおでこのシワをのばして、肌荒れ防止のクリームをせっせと塗りました。
あと、笑えるくらい毎日地味に寝癖がひどかったです(笑)

矯正後の横顔。反対咬合が治りました。

★受け口の治療をして良かったこと
大変な思いをした受け口の矯正ですが、コロナ禍でマスク姿が当たり前なうちに終わらせることができたのは良かったと思います。昼食後、矯正器具にご飯粒がひっかかっていたとしても、誰かに見られることも少ないですしね。

高校卒業くらいまでの身長が伸びる時期に下あごも比例して成長すると聞いていたので、受け口を治すことでそれが抑制されたことは本当にやってよかったと思います!

そしてこれは気のせいかもしれないですが、矯正が終わると長男の目が少し大きくなってました(笑)上あごを広げたことによって鼻腔内も広がり鼻通りが良くなるとは聞いていたけど、つられて目も開けやすくなったとか⁈

かみ合わせが正常になりましたが、日頃のくせによってまた反対咬合(はんたいこうごう)になる可能性も少なからず残っているから気を付けるようにと言われました。そういえば長男は、うれしい時やなにか良からぬ悪だくみを考えている時はなぜかあごが前にでます。脳とあごが直結しているのは困ったものです。「イシシシ...‼」と笑っている長男に「あご!」とつっこむ日々が始まりました。

★矯正装置をはずした後は
8カ月の予定だったのに、1年に伸びたのには理由がありました。上あごを広げる急速拡大装置とセットで下あごも広げないといけなかったのですが、下の6歳臼歯(きゅうし)が8歳になっても生えていなかったため、同時進行ができず「歯が生えてくる待ち」でした。

下の奥歯はなかなか生えて来ず半分歯茎に埋まっているような状況でした。やっとできることになったのは反対咬合が治った後でした。下あごも広げることで、12歳臼歯の生えてくるスペースもしっかり確保できるそうです。

今日で矯正装置が外れるという日、「これで大好きなあめが食べられるね!」とウキウキで歯医者さんに行きましたが、長男は微妙な顔で処置室から出てきました。
上あごに入っていた矯正装置の厚み分、装置を外すと奥歯のかみ合わせに隙間があるということで、6歳臼歯の手前の第二小臼歯に高さ調整の白いものがつけられました。そして、それがとれるのは第二小臼歯が子どもの歯から大人の歯に変わる時だと聞いています。

そうです!また「歯が生えてくる待ち」です。もうしばらく、あめやガムはダメと言われました。
長男は今年のハロウィンには間に合うと思っていたので、それがかなわず相当落ち込んでいましたが、母は思いました。「うちの子って、超真面目なんだなぁ...」。
わたしなら、こっそり食べるのに(笑)

「その方が歯のエナメル質は喜んでいるよ!」「SO!COOL!!」と横で意味不明なかけ声で励ます母でした。

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