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子育て迷宮日記 子育ては迷うもの。レベルアップに向けて修行なう。

ヒラリーさん

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ヒラリーさん webデザイナー

10歳と6歳の息子を育てています。時短勤務のワーキングマザーです。全力で迷走するリアルな胸のうちをつづります。ちなみに魔女ではありません。

2020年6月15日

我が家の外出自粛生活 ~迷宮レベル45~

我が家でも、外出自粛が続いています。

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お兄ちゃんが勉強中ひとりで粘土遊びをする次男

去年の初夏から入院手術を繰り返していた私にとって、子どもの送迎以外家から出ることがあまりなかったので、私自身は大きな生活スタイルの変化はありませんでした。夕飯は食材宅配サービスを利用していて、栄養のある献立を考えなくてもプロが考えたレシピが人数分の食材と一緒に毎日玄関先に届くので、負担はだいぶ減っています。

大きな変化があったのは、子どもたちです。3月に入ると長男の小学校は休校になりました。緊急事態宣言が発令されると、保育所は特別保育に切り替わり第一次反抗期まっしぐらの次男も家にいることになりました。5歳の年の差の兄弟は今まで仲良くやっていましたが、外出自粛生活では予想以上にストレスがたまるようで毎日ケンカをして泣いて怒って大変でした。次男は好き勝手いつも通りわがまま言い放題でしたので、長男の顔がどんどん般若のお面のように変わっていくのがわかりました。

★毎日勉強につきあう
自宅での学習は、学校から配布される宿題プリントをしました。しかし3日ほどで仕上げてしまったので、買ってきたドリルなどで毎日勉強していました。どこまでやれるのか何日か試した結果、小学2年生のうちの長男の集中力は1日1時間でした。学校に行ってるときは5時間目まであるので、休憩も入れつつ2~3時間くらいはできるはずじゃないかと思っていましたが、1時間を過ぎたあたりでつらくてシクシク泣き出します。そのうち嗚咽(おえつ)になり、文字が涙でにじみノートに穴があいてしまったこともありました。

お友だちと一緒に受ける楽しい授業とは違って黙々とひとり机に向かって課題をすることは、わたしが皿洗いを1時間し続けることと似た感覚なのかしら?と想像し、少し考えも甘めになりました。そこで朝1時間と夕方30分間、ママがご飯を作っている間に残りの課題を頑張るということで、息子との交渉は成立しました。

いつの間にか悪知恵もついていて、少しでもプリントの枚数を減らそうと引き出しに隠してみたり、答えを全部「ひひひひひ」や「11111」と書いていたので、学習後のマルつけをして確認しないといけませんでした。小学2年生の自学自習はほぼつきっきりになるんだなぁ...。ほんと目が離せません。

3月は1年生の総復習ドリルをしましたが、4月からは学校で習っていない2年生の算数と国語のプリントをすることになり、マルつけだけではなくて家庭教師のようにぴったり横について勉強につきあうことになりました。
ときどき、図工として粘土で遊んでみたり、体育といって屋上で縄跳びをしてみたり。音楽といって鼻歌クイズをするとなぜか次男に怒られました。ママは下手だから歌ったらダメらしいです...。ドリルの代わりに『ことわざカルタ』をしましたが、次から次へと次男が拾い集めてしまい思うようにいかないこともありました。家庭での保育は、流れができるまでがとてもしんどかったです。

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規則正しい生活をしないといけないと思っていることが自粛生活をきつくしているのかな?とふと思い、息子たちに「明日の朝は遅くまで寝てダラダラしてのんびり過ごそう!」と提案しましたが、まさかの5時台に起きてくる始末。学校に行くときは起こしても起きないくせに、あんまりです。

どうやら、ふと目が覚めた時にパパがベッドにいないことに気が付いてリビングまで起きてくるようです。うちのパパは21時に子どもと一緒に寝ると4時には目が覚めてしまいそれからは寝られないと言います...。

★室内にテントをはる
illust_45_02.gif 室内遊びにも飽きてきたところ、以前にもしたことがあるティピーテントをリビングに作ってみました。しかし、成長した兄弟では遊び方が激しすぎて手作りの秘密基地はすぐに倒壊してしまいました。そこで、外用のテントを家の中に広げてみることに。
せまいマンションでは本当に足の踏み場もありません。しかし、あれだけケンカをしていた兄弟がせっせと協力して巣作りをしています。寝室から布団を運び込んで、ゴロゴロしはじめました。やっと動きがとまったと、わたしもそこで一緒にゴロゴロすることにしました。パパが仕事から帰ってくると、足の踏み場もないリビングをみて悲鳴があがりました。そして、鶴の一声で撤去になってしまいました。とほほ。

★オンライン授業を受ける
illust_45_03.gif 学校も休校ですが、習い事もすべてお休みになっています。1年生から習い始めたプログラミング教室では、4月からZoomを使ったオンライン授業がはじまりました。はじめの設定は必要ですが、時間を持て余していた長男にとってそれは大きな変化でした。時間になると、毎日2~3コマの授業を受けることになりました。全国規模の教室だったこともあり、300人ほど毎日参加していたようです。講師も1コマずつ違い、いろんな先生の授業に参加できることは楽しかったようです。プログラミング以外にも子どもが飽きないように、クイズ形式で自分の地域の名産や観光地はこんなところがあるよと教えてくれたり、宝探しをしたり、時には仮面ライダーに変装して子どもが飽きないよう授業を進めてくれました。

いつも邪魔をしていた次男もオンライン授業がはじまると、ぴったりと横について静かに一緒に授業を受けていました。なかでも、タッチタイピングの授業が一番楽しかったようです。うちの子は英語をまだ知らないのに、アルファベット表をみながらすごいスピードで吸収していき、1分間に60文字まで入力できるようになっていました。吸収力おそるべし!

オンライン授業は、通信環境の違いで衛星放送のようにタイムラグも発生することもあり、そういう時は急きょパソコンからスマホに切り替えるとなぜかうまくいきました。パソコンもスマホも大人用のものなので、1人10万円の特別定額給付があるならこれを機会に子ども専用のタブレットを購入しようと思い、早速注文しました。オンライン授業では、生徒がチャットで答えを伝える機会もあり、キーボードも一緒に購入することにしました。タブレット用のペンシルや端末の保証延長代金も含めて7万円ほどかかりました。自腹で7万円は厳しいけど、給付があると思えばこんなに良い投資はありません。お金は使えばなくなってしまうけど、知識や経験は自分の中にたまっていくのでそれが子どもに与えられる財産になるのではないかと思っています。

★印刷はネットプリントを活用する
買っていたドリルも全部終わってしまったので、学校から開放されていたオンライン学習のサイトにもアクセスしてみました。教科書に沿った内容の学習プリントが提供されていて、それを各自で印刷して活用するようです。自宅にあったプリンターは目詰まりを起こしているしインクの残量もなかったので、コンビニのネットプリントを活用することにしました。自宅から近いコンビニのサイトにアクセスし、パソコンに保存したファイルを転送します。白黒だと1枚20円しますが、とても便利です。アップロードしたファイルには専用の番号が割り振られ、コンビニの印刷機にその番号を入力するとプリントされて出てきます。仕事中に外出先で印刷が必要になった時にも便利ですね。

★マスクをつくる
illust_45_04.gif コロナ禍が進むと街中からマスクが消えました。大人用は少しばかりストックを持っていましたが、子ども用マスクのストックはありませんでした。長男が小学校に入学したときにミシンを買っていたので、その時に平面マスクも一度手作りしたことがありました。いつか作ろうとガーゼ生地とマスクゴムを買い置きしておいたのが、今回すごく役に立ちました。手作りする人が増えたため、ガーゼ生地やマスクゴムも街中から消えてしまったからです。難易度が高いと思われる立体マスクや使い捨てマスクのカバーにも挑戦してみました。ひとつ作ると要領もわかり、次からは短時間で作れるようになりました。かわいい柄のマスクだと次男も散歩をするときにマスクをしてくれるので助かりました。

実は結構楽しみにしている政府からの布製マスク。毎日ポストをみていますが、わたしのところにはまだ届きません。すると、姉から手作りマスクが。アベノマスクは届かないけどアネノマスクは届きました。
illust_45_05.gif 早速つけると小さかったので、文句をいうと再度作り直して新しいものが届きました。2~3日で届くなんて、驚くほどのスピードです。さすが、頼りになります!

外出自粛生活が長くなるとなにかと不満が出てきそうになります。そういう時にわたしは考え方のヒントにしている言葉があります。「吾唯足知(われ ただ 足るを 知る)」。満足することを知れば、心も満たされ豊かになるのだと自分に言い聞かせ、今の生活の中でできることをしようと切り替えることで、この波をなんとか乗り越えようと思っています。

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