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子育て迷宮日記 子育ては迷うもの。レベルアップに向けて修行なう。

ヒラリーさん

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ヒラリーさん webデザイナー

10歳と6歳の息子を育てています。時短勤務のワーキングマザーです。全力で迷走するリアルな胸のうちをつづります。ちなみに魔女ではありません。

2022年6月27日

小学生の子どもと一緒に六甲山に登る~布引の滝編~ ~迷宮レベル65~

そうだ!六甲山に登ろう!!と、急に思いついて長男と二人でお出かけしました。
なぜって??今考えると、気の迷いだったのでしょう...。そういえば、自分の子どもの頃のアルバムにも、ちょうど小3くらいでビーチサンダルにスカート姿で、布引の滝の前で撮った写真があったことを思い出したのです。ネットで検索してみると、登山口から10分ほどで滝が見られるようでした。

一緒にお出かけすると聞けばまだ喜んでついてくる年なので、小4の長男はどこに連れて行ってくれるのかとルンルンしています。

新神戸駅に到着すると、新幹線の高架をくぐり登山口にでました。「今から登山をします!」そう宣言すると、「オラ、登山ってしたことないから楽しみだ!」と、坂道を小走りで駆け上がっていきました。

まあ、登山といっても軽い散歩くらいの気持ちだったので、普段着にリュックサックに運動靴といういつもの格好で登りました。「そんなに走ったら、はぐれてしまうよ~」と叫んでみると、「じゃあ、オラは後ろ向きで登ってみようかな」と言って、坂道を後ろ向きで登っていました。初めてのことで、完全にテンションがおかしなことになっていますねぇ。そんなことをしていたらもたないよ!と一喝し、二人で並んで登ることになりました。

はじめの分かれ道に看板がありましたが、よくよく考えてみるとわたしも息子も方向オンチで地図があまりわかりません。きっとものすごく簡単なはずなのに、反対の道を選ぶ可能性もあったため誰かがくるのをその場で待ちました。すると、同じ年ごろの子どもを連れた親子が登ってきたので道を尋ねました。

たぶんこっちかな?と予想していた方向とは逆だったので、セーフでした。これからも迷ったら誰かに聞こう...(汗)
そして、「とりあえず、あの人たちについて行ってみる?」と息子に耳打ちをしました。ママについて行くよりマシだと思ったのか、息子は即断即決でオッケーしました。看板の前にいる間に、次から次へと登っていく人たちは一切看板をみていません。きっとここは迷うような場所じゃなかったのかも...。はじめて自分の無計画ぶりが心配になりました。

景色はすぐに森の中になり、こんなに環境が変わるんだ!と驚いてうれしくなり写真ばかり撮っていました。

すると、早々に目印の親子連れの姿が消えてなくなり...。まぁ、いいか!
やっぱり自分たちのペースで楽しむことにしました。迷ったら引き返せばいいしね。

10分ほど坂道を登っていると、はじめの滝につきました。雌滝(めんたき)です。想像よりはちょろちょろとした少ない水量でしたが、はじめてみる滝に息子は大喜びでした。

そこから急斜面の階段を見上げてゲッソリしましたが、まだ体力は十分残っているのでさらに登ることにしました。

緑がきれいで、すれ違う登山者たちは気持ちの良いあいさつをしてくれるし、道もそうじされていて登りやすいです。もっと落ち葉とかあってもよさそうなのに...と思っていると、ところどころに竹ぼうきがありました。山の管理人でもいるのかしら?と思っていると、目の前に雄滝(おんたき)が現れました。

そこでは、若い男の子がほうきでそうじをしていました。まさか、これはちょっとしたボランティア?登山ついでにちょっと掃くみたいな⁈

もしそうならすてきな取り組みだなと思いながら、大きな滝つぼをのぞき込みました。「もし、この水の中に龍がいたらどうする?」と息子に話を振ると、「いや、おらへん」とまさかのスルー。いつの間にやら、パパそっくりになってしまったのね~。「それよりも、あの岩肌が白いのはなんでやろ?」と疑問に思ったらしく、御影石?水晶?石灰?と想像しながら二人で考えてみました。途中にあった、長い看板をざっと見たときに、花崗岩(かこうがん)なのかな?とだいたいの目星はつけてみました。こういう時、山に詳しい人がいたらなぁ~と思いました。

山道を歩いていると、名前も知らない可愛らしい野草の花が咲いていました。なんていう名前なんだろうね?といつもならそこで終わっていましたが、その時ピーンとひらめきスマホで調べてみようと思いました。画像検索?野草アプリ?

その場で写真を撮って、ダウンロードした野草図鑑アプリで調べてみました。AIが画像を判断するみたいです。

これがスズシロソウ

これがタチツボスミレ

似ている植物と比べてマッチ度が〇%と出てきます。世の中便利になったなぁ~なんて思いながら、いろんなものを写真に撮りましたよ。もしかして、岩肌の鉱石を調べるアプリもあったりするのかな?

目標の雄滝(おんたき)を通り越してしまうと、あとはどこで引き返そうかとばかり考えてしまいます。ここまで20分。体力的にはまだまだいけそうです。看板の地図を見ると、展望台とダムがありました。1時間で折り返すことを目標にすると、ダムまではいけるかな?と今までかかった時間と距離をみながら大体のコースを確認して決めました。

展望台では神戸の街と海が見えます

人工的な猿のかずら橋

もうすぐでダムに到着しそうな時、息子が「あの壁からなんか50メートル級の巨人がでてきそうや~!」と大興奮していました。お!そんな発想いいね!

ここから巨人がのぞいたらめちゃ怖いやん!

あの高い壁からバンジーしたら、どんなだろうね?とか「もしも話」をしながらだとしんどい登り坂も割とごまかせました。そろそろ疲れが出てきたなと思った時に、ダムに着きました。

やっぱり水量が少ない!

ベンチに座ってダムを眺めていると、我々より軽装なカップルや、本格的な登山者、そしてランニングしている強者(つわもの)もいました。

さて、そろそろ帰ろうかと山道を降りていると、「オラもちょっと走ってみようかな」と、まっすぐな下り坂を走り始めました。下りが一番危ないから!と注意をしても、なかなかピンと来ていないようで不満顔。まったく~とわたしが先に階段を下りている時、まさかの階段上から息子の悲鳴が。振り返ると、二回転くらい転がっている姿が視界に入り、階段の下あたりで膝カックンになりながらも息子を受け止めました。幸いけがはなし。

まさかジャンプでもしたのか?と鬼の形相で見るわたしに、「すべっただけ...」と。ほれみたことか!と下り坂はちょっとずつ慎重に歩くよう再度伝えました。これからも落ちてくるのを想定して、下り道は先を歩こうと思う母でした。

よっぽど怖かったのか、その後の道はわたしと腕を組んで滑らないように下りました。途中何度もツルっとなる息子を見て、靴の裏の滑り止めがなくなっているんだなと気づきました。反省です。

ダムに寄り道しながら片道1時間。往復で1時間半ほどでした。最後に今日の感想を聞くと、「階段落ちた衝撃がすごい!」でした。登山の感想ちゃうやん...。
ダムは一日中ずっと見ていたいくらい落ち着いた気分になったと言っていました。

次回はハーブ園まで登ってみたいなと思いつつ、服装には気をつけないといけないなとしっかり心に刻みました。

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