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子育て迷宮日記 子育ては迷うもの。レベルアップに向けて修行なう。

ヒラリーさん

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ヒラリーさん webデザイナー

10歳と6歳の息子を育てています。時短勤務のワーキングマザーです。全力で迷走するリアルな胸のうちをつづります。ちなみに魔女ではありません。

2018年11月 1日

乳児を連れてさつまいも掘りをする ~迷宮レベル32~

pic_32_01.jpg6月にパパと長男でさつまいもの苗植え体験を近くの畑でしました。3株です。そして、芋掘りができるようになると、案内状が届きました。今年は雨がたくさん降った影響かいつもより収穫時期が遅かったようです。苗植えの時はお留守番だった次男も歩けるようになったので、今度は一緒に畑に連れて行けるかな?どうかな?と考えているとき、パパから休日に仕事や接待ゴルフが入るという連絡がはいりました。
さらに車はパパが使うといいます。1人で6歳と1歳を連れてさつまいも掘りができるのでしょうか...。

★さつまいも掘りができるかどうか考えてみる
歩けるようになったといっても、両手を前にしてゾンビのようにフラフラ歩く次男。すぐに尻もちをついて転びます。長男は最近自分のしたいことがすぐにできないと、ふてくされてややこしいことになります。さつまいも掘りができるかどうかは、長男が自分自身をコントロールできるかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。

次男の面倒をみる味方になってもらおうと、長男に相談という形でママと一緒に力を合わせられるかどうか尋ねました。自分に役が与えられたことに興奮し、ボクがなんとかすると意気込んでいます。そして、「ママが自転車で頑張れるように後ろで応援するし、お疲れさんって最後に言ってあげるよ」と言います...。

畑まで自転車で30分。前に体重10キロ、後ろに17キロの子供たち。普通なら断念しそうですが、まあ結局わたしがさつまいも掘りをしたいのよね。「おっし!やってみるか」と腹をくくりました。

当日まで準備万端に用意をするかと思いきや、そこは昔から変わらない性格で当日の朝、慌ててあれやこれやリュックに詰め込みます。バタバタ出発したせいで、肝心の長靴を履くのを忘れてしまいました。

猛烈に自転車をこいでいると、かぶっていた帽子が風に飛ばされ、はるか後方に飛んでいきました。それを拾おうと自転車をとめて一瞬その場を離れたとき、ママの様子を見ようと子どもたちが振り返り自転車がぐらっと倒れそうになりました。間一髪で支えなおし、また自転車をこぎます。なんだかもう疲れが...。

★いよいよさつまいも掘り!

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畑につくと、先に長男のお友達が自転車で到着していました。
背中におむつや着替えの入ったリュックを背負い、抱っこ紐を片手にかけ次男を抱っこして植えた苗のところまで行きます。数日間お天気が良かったため若干のぬかるみがあるくらいで、なんとか靴でも芋掘りができそうなコンディションです。次男を足元に置いて、早速長男とスコップで掘ってみました。予想より土が硬くてなかなかさつまいもが出てきません。そこで、大きいシャベルでザクッと掘り返しました。すると、赤紫色のさつまいもが顔を出しました。
長男は、やったー!と化石発掘するようにまわりから慎重に掘っています。

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同時になぜかびっくりするくらいふとっちょのあおむしもとれました。「これは、はらぺこあおむしじゃなくて、まんぷくあおむしやな~」と言って、スコップで傷つけないよう避難させました。

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わたしがシャベルで掘る間、次男はわたしの足にしがみついていましたが、さつまいもを発見すると、「お、お!」と指をさして、やっと歩き始めました。

ひとつひとつスコップで発掘していると、とても時間がかかります。そこで、ツルを引っ張って芋づる式に引っ張り出そうとひらめきました。長男とわたしで絵本の『おおきなかぶ』みたいに力を合わせて引っ張ると、長い根っことツルだけが取れました。
なんか思ってたんと違う...。

この辺からようやく、うちの苗はちょっと様子が違う?と気づき始めました。すぐ隣に植えているお友達は、引っ張ると大量のさつまいもがついているのに、おかしいなぁ。もしかして、土の深くに芋を残してしまったのかしら?

そう思っていると、次男の泣き声が聞こえました。次男をみると、ツルに足をとられ立つことができずにいます。そこで、持ってきた抱っこ紐で次男をおんぶするために、やむをえずリュックをドロドロのあぜ道に下ろしました。レジャーシートを持ってくればよかったと後悔。その前に、お財布だけ入る小さな斜め掛けポーチにするべきやったかな。

シャベルで土を深くまで掘り返してみると、ちっこい芋が姿をあらわしました。長男は、「お宝~!」と言って喜んでいます。あちこち掘り返しましたが、結局それ以上大物は見つからず次男の重さで腰が痛くなっただけでした。

結果、すかすかのポリ袋に半分程度。お友達は大量で2袋分の大きい芋をとっていました。まだまだあるようなので、長男がお手伝いするといって、一緒に掘らせてもらいました。う~ん。この違いなんだろう...。苗の植えつけ方が違ったのでしょうか。案外難しいのね。

それでも20個ちょっとはとれたので、今年の秋は美味しいさつまいも料理ができそうです。
芋が土の中で育ってどうやってなっているかみることができたし、やっぱり無理してでも来てよかったです。

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さつまいも掘りが終わると、長男とお友達はカエルとりをはじめました。きれいな蝶もいたので、虫取り網を持って来ればよかったかなぁと思いました。いやいや、自転車では無理!

急に「おなかがすいた!」と長男がいうので、販売していたさつまいも食パンを一緒に食べました。ママ友と話をしている中で、「今日駅前のお祭りで餅まきがあるんだって~」と言うと、「餅まき行きたい!今から全力でこげば何とかなるし!」という返事。

半ばあきらめていたイベントに急きょ参加できる可能性を信じ、息つく暇もなく再度モーレツに自転車を30分こぎました。収穫した芋の重さも加わりふらっふらです。

自転車の前と後ろに子どもを乗せていると、一体荷物はどこに乗せるんだろう?って思いませんか?ハンドルにかけると危ないし、後ろの席で長男に持ってもらうか、リュックに詰め込むほか方法がありません。やっぱり今回リュックは必須アイテムだったんだ...。お買い物袋がリュックになる仕様のものがふと頭に思い浮かびました。

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★急遽地域の餅まきに参加する
実は餅まきは次男が生まれて2回目です。去年首がすわったくらいの次男を抱っこして参加しましたが、お餅が飛んでくると一発目で次男の頭に命中!ぎえ~!と飛んでくるお餅を避け続け、結局1つもゲットできませんでした。ママは無謀。やってみる前に想像することって大切なのね。当たり前だけど...。今回は念のため、お餅が頭にあたってもいいように次男には自転車のヘルメットをかぶせたままにしました。

餅まきは予想以上に皆がエキサイトしていたので、巻き込まれないように次男を隅っこに連れて行き避難しました。やっぱり今回も無理かしら...。これでうちのお餅は一挙に長男の手に託されます。

すると、次男のもとにお餅の方からやってきました。親切な餅まきの役の方が手渡しで次男にくれました。努力することなく次男は6つもお餅ゲット!
そしてわたしは次男を片手に抱っこし、飛んでくるお餅をいくつか空中でゲットできました。ミラクル!
頑張った長男のお餅と合わせると全部で16個手に入れることができました。

長い一日がやっと終わったと時計を見ると、まだお昼の12時でした。「ママ、今から公園行こうよ!」とますます元気な長男の言葉にギョッとし、心の中で思いました。

『ママ、お疲れさん...。』

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