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子育て迷宮日記 子育ては迷うもの。レベルアップに向けて修行なう。

ヒラリーさん

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10歳と6歳の息子を育てています。時短勤務のワーキングマザーです。全力で迷走するリアルな胸のうちをつづります。ちなみに魔女ではありません。

2019年10月31日

子どもの一人歩きをどうするか(小1の場合)~迷宮レベル41~

小学生になると、一人で道を歩く場面がそのうち訪れます。入学式の前に一緒に通学路を歩き注意すべき場所を教えましたが、連日の目を覆いたくなるような交通事故のニュースを見ていると、もう恐ろしくて仕方ありません。横断歩道は手をあげて渡りましょうと教えたところで、悲しいかな止まってくれる車をあまり見たことはありません。親は自分が子どもの頃とは違う現実を知ることから、子どもを守る一歩が始まっているのかもしれません。

★初めての一人歩きにチャレンジ
うちの小学校は、朝だけ登校班があります。長男は、高学年のお姉ちゃんの前ではテンションがいつもと違います。いきなり水筒のお茶をがぶ飲みしたり、溝を歩いてみたり、とにかく普段しないようなことをわざとします。すると、その都度お姉ちゃんたちがキャーキャー騒ぎながら面倒をみてくれることでまたテンションがあがるようです。pic_41_01.gif心配ごとはつきませんが、それでも登校は安心です。しかし、下校時は基本一人で帰ることになります。うちの長男は学童保育なので、わたしが毎日お迎えに行くことで一人きりになることはあまりなかったのですが、4月の中頃、「(学童へ行かず)ボクも他の子みたいに一人で帰ってみたい」と言い出しました。とても迷いましたが試しに学童へ行かず定時で帰らせてみることにしました。育休もわずかに残っていたので、今しかないチャンスだと思ったからです。

先生に相談した結果、「できれば近くまで迎えにきてください」ということで、通学路の半分くらいのところの電柱に刑事さながら隠れて見守ることにしました。ボディーは隠しきれていませんが...(笑)。
pic_41_02.gifしばらくすると、2人組、3人組の1年生がぽつりぽつりと帰ってきました。そろそろかな!?と電柱からチラチラ顔だけ出して待っていると、息子は緊張した面持ちで一人帰ってきました。「ママ、ボク帰れたわ!」と興奮気味。あら!あっさり見つかっちゃったのね。

次の日もトライしてみるかどうか尋ねてみましたが、「寂しいからもうええわ」という返事。育休明けを想定して学童へ行かせていた始めの1~2週間のうちに、帰宅組ではもうグループができていて、和気あいあいとした輪に入れなかったらしい息子。一人が少し悲しかったようです。こりゃ完全に出遅れたわね。クラスにお友達ができたら、またこの状況も変わるのかしら!?

★再びチャレンジする
5月の下旬頃、次男が発熱のため保育所をお休みすることになりました。すると長男は、「今日は学童に行かず、一人で帰ってみたい」と言ってきました。2回目の挑戦です。前回の教訓を生かし、朝の登校の段階で「今日は一緒に帰ろうね」と近所のお友達に声を掛けるようアドバイス。「言ってみるよ!」と元気よく出かけていきました。

下校時間になると、次男のおでこに冷却ジェルシートを貼りつけ、途中まで様子を見に行くことにしました。そして、再び電柱の影に隠れました。ベビーカーに乗った次男は丸見えですが。

すると、今度はお友達と手をつないで走りながら歩道橋を降りてきました。『あぶないな~...』と思いつつも、息子の表情をみると嬉しそうで母は少しホッとしました。そこからお友達を送って家に帰る途中で、「明日も学童へ行かず帰りたい!」と言われましたが、「明日はママもお仕事に行きたいし、また今度ね」となだめました。

子どもの一人下校は、交通事故に遭わずに歩いて帰って来られるかと、できたらお友達と楽しく帰って来られるかが気になるところ。後者はひとまず第一段階クリアかな!?

まだまだ視野が狭い6歳児。走り出したら止まらない。テンションがあがると周りの声が聞こえない。ちょっとの段差は必ず上るし、道端の丸いものは目ざとく見つけてしゃがんで拾う。これじゃあGO!サインが出せないのが正直なところです。
pic_41_03.gif★親としてできること
大量のお手紙の中に、再募集のお手紙が1枚ありました。スクールガードです。子どもの登下校時にボランティアの保護者や地域の人たちが子どもの安全を見守るというものです。スクールガードは、必ず蛍光色の目立つ帽子を被っています。

「忙しいし、そんなの無理でしょ」とスルーしていましたが、この数カ月の間、スクールガードさんたちが要所要所に立って毎朝子ども達へ声掛けしてくれている姿を見ていました。登下校時だけでなく買い物の時にもかばんにその帽子をひっかけているだけで、「多くの目が子どもを見守っている」という犯罪の抑止力になるそうです。

そう思うと、気づくのが遅いですが確かに出先で同じ帽子を持った大人たちがちらほらいました。
子どもたちには何か困ったことがあった時、その帽子を持っている人は助けてくれる人だと教えられているそうです。わたしの場合、息子には困ったことがあったら子どもを連れている女の人に助けを求めるように伝えていましたが、助けてくれる人は多い方が安心なのでその蛍光色の帽子のスクールガードのことも話すことにしました。

小学校入学と同時に、地域の防犯メールに登録するよう呼びかけがありました。自分が希望する地区の事件や不審者をいち早く知らせてくれるものです。登録すると、不審者による言葉たくみな声掛けや尾行、ひったくりや露出、刃物を持った危険人物などの情報が連日メールでくるようになりました。知らなかっただけで、こんな身近でいろいろ起こっていたんだと驚愕!連日の交通事故のニュースも、ドライブレコーダーの普及で映像として目にする機会が増えたのでしょうけど、不安を煽るような映像が多すぎるなぁとも感じます。

まず初めに自分の子どもは自分で守る。併せて地域の力で子どもを守ることも大事なんだなと改めて思いました。そして、わたしはスクールガードの再募集を機に、微力ながら参加することに決めました。

とうとう蛍光帽子デビュー。そういえば、うちの父親が狩猟でかぶっている帽子とよく似ているような...。あれって仲間に撃たれないように、森の中でも目立つ色なんだとか。恥ずかしがってる場合じゃないんだろうけど、派手だわん。
pic_41_04.gif★子どもの一人歩きをどうするか
公園には一人で遊びに来ている子どもがたくさんいますが、帰宅時間になっても「あとちょっと」と伸ばし伸ばしで遊んでいるのは大抵小学1年生です。子ども携帯を片手に時間を確認すると、いつの間にかさっと帰っているのは2年生以上の上級生です。一人歩きをさせられる目安は、「約束通り時間を守れるようになる」ということも重要なのだと思いました。

子どもの一人歩き問題。わが家が出した答えは、問題の先送り。そういえば、そんなことも真剣に気にしていたかな~と自然に思える日まで、過保護でもいいので今は冒険しないことにしました。自信をもって送り出せる日が来るまで、しばらくの辛抱です。

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