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子育て迷宮日記 子育ては迷うもの。レベルアップに向けて修行なう。

ヒラリーさん

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ヒラリーさん webデザイナー

12歳と7歳の息子を育てています。時短勤務のワーキングマザーです。全力で迷走するリアルな胸のうちをつづります。ちなみに魔女ではありません。

2018年10月16日

かめんらいだーとぼく ~迷宮レベル31~

新幹線や電車にどっぷりはまっていた長男。
去年の秋頃、新作の仮面ライダーの放送を機にすっかり虜になってしまいました。それまで何度か観せたことはありましたが、怪人が怖いと言って観ようとしませんでした。しかし去年のお話は敵も仮面ライダーということで初心者には見やすかったようです。

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★戦いごっこにハラハラしたけど・・・
男の子をもつ母親は、こういう戦いもののテレビを観せるのはいかがなものかと一度は考えると思います。キックやパンチを友達同士でやって相手にけがをさせたら大変だし、乱暴者にならないか心配...。

息子より大きい男の子がいるママに聞いてみると、「そういうテレビを観たところで、実際に乱暴者になるかといったらそうでもない。戦いごっこをしたとしても、やったやられたを通して力の加減を学んでいくんじゃないか」というアドバイス。参考になります!

子どもの性格によるところも大きいので、実際にわが子がどうなるのか不安もあったのですが、保育所でどんどん覚えてくる仮面ライダー情報を楽しげに話す長男をみて、一緒に観てみることにしました。息子は変身するところが大好きなようで、「うぉ~かっこいい~!」と興奮し、エア変身を何度も練習しています。そして自分も「仮面ライダー知ってるよ」と、お友達同士でテレビの感想を言い合って楽しそうでした。

男の子が集まって遊んでいると、よく子犬がじゃれあっているようにだんごになっています。そしてそのままパンチやキックの嵐。ますますヒートアップし、友達に肩を思いきりパンチされました。
すると長男の顔つきが変わり、「痛い...。」と自分の腕を掴んで悲しい顔。もう悲しさがあふれ出して、部屋の隅でうつむいて膝を抱えています。
すごいアピールだな~とわたしは様子をみていました。すると、「ぼくにもパンチしてきてよ~!?」とお友達は長男の顔を覗き込んでいます。一方的だと戦いごっこは成立しません。

「ぼくは本当のお友達にパンチをしなーーーい!!!(叫)」

そう長男がいうと、お友達は嬉しそうに「わぁ~」と抱きつき再びだんごになって遊んでいました。さっきの落ち込みはなんだったのか(笑)
よくみていると、長男の中では寸止め美学があるようです。実際に見に行った仮面ライダーショーでも本当には殴っていないからとか。そこまで心配しなくてもちゃんと自分の気持ちを相手に伝えられているし、いつの間にか成長していたんだなと思った瞬間でした。

★親子で仮面ライダーを楽しむ
長男は好きになったらとことんはまってしまう性格なので、この1年間彼の話す会話は仮面ライダーのことが圧倒的に多かったです。息子が興味を持つものをいつも先に覚えようとするのが私の癖で、歴代の仮面ライダーを調べてすっかりわたしも詳しくなりました。

そうなってくると、休日は親子で仮面ライダーショーを見に行ったり、映画をみたり、仮面ライダーを軸に行動するようになりました。
これを機に男の子のはまるものを片っ端から覚えようと、スーパー戦隊シリーズやウルトラマンシリーズも一緒にみようと誘ってみましたが、驚くほどに全く興味を示しません。

『なぜ!???全部敵と戦うやつや~ん!(母こころの嘆き)』

スーパー戦隊はタイツが白くて素材も薄くてかっこ悪い、ウルトラマンは変身3分で短すぎるから最強なのは仮面ライダーという。ほほ~う。なかなかのこだわりがあったのね~。

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★大きくなったら何になりたい?
七夕のシーズンが近づいてくると、保育所からおおきくなったら何になりたいか書くよう短冊をもらってきます。今までは、「パン屋さん」「新幹線の運転士さん」「ドクターイエローの運転士さん」「消防士さん」でした。年長さんになった今年、長男のなりたいものは「仮面ライダービルド」でした。
そして、数日前に聞いてみると「仮面ライダージオウ」らしい。それって新シリーズのやつやん!新しいもの好きなのかしら。そこで、「ジオウって王様になりたい仮面ライダーだから、王様になるの?」と意地悪く聞いてみると、「王様は嫌だから、仮面ライダーオーズにするわ!メダルを集める」と意志を固めたようです。
あちゃ~。年長さんからゆめこちゃんになるのね。このままでいいのかしら!?(汗)

そこで、いろんな職業の人の画像を長男にみせてみました。興味をもったのは、救急救命士、消防士、警察官、パイロット、新幹線の運転士でした。そして悩んだ挙句、パイロットでファイナルアンサー。
ちなみになんで?と尋ねてみると、制服が一番かっこいいからという返事。
そうやった!うちの長男は変身大好きっ子だった!!
まるで自分の通う高校を制服で選ぶ女子高生のようです。

「なんでママは大きくなったら何になりたいってよく聞くの?先のことなんてわからないし、ボクは今なりたいんだけど...。」とつぶやいていました。
そうやんね、仮面ライダーも大きくなったらじゃなくて、今なりたいんだったね。もう母は何も言いませ~ん。

長男は去年のクリスマスにサンタさんから仮面ライダーの変身ベルトをもらいましたが、最近になって「あれは偽物だった...。」と言うようになりました。なにが?と尋ねると、「だって、本当に変身しないやん。一体本物はどこに行ったら手に入るん?」と聞かれました。

「・・・。」

この質問にはまだ答えられずにいる母でした。そのピュアハートを忘れないでおくれ~。

三姉妹で育ち、親戚もほとんど女ばかりのわたしにとって、息子の成長で経験する男の子の世界はとても新鮮で、自分の人生を生きなおしているように感じることがあります。いろんな考え方や価値観があるんだなって、今更ながらこういう世界もあったんだ!って毎日が発見です。

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