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子育て迷宮日記 子育ては迷うもの。レベルアップに向けて修行なう。

ヒラリーさん

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ヒラリーさん webデザイナー

12歳と7歳の息子を育てています。時短勤務のワーキングマザーです。全力で迷走するリアルな胸のうちをつづります。ちなみに魔女ではありません。

2025年10月24日

小学2年生の校外学習まち探検に同行する ~迷宮レベル99~

秋は子どもたちの学校の行事が盛りだくさん。体育祭や授業参観、校外学習、文化祭などがあります。昨年までは小学校の行事だけでしたが、長男が中学生になると行事も倍に増え、有休もどんどん減っていくことになります!お休みが取りやすい職場だと良いのですが、市内の小学校や中学校の行事が同じ日にかぶってしまうと、同僚のお休みも増え職場の人員が手薄になるという問題も発生‼子どもたちの行事を見に行くためには、いろいろな問題を調整してクリアしていくことが必要でした。そんな行事の中で、わたしは保護者参加のまち探検に参加してきました。

まち探検の校外学習へ

まち探検は事前に行きたい施設やお店をピックアップし、5~8人ほどのグループを作り、そこで働く人たちを見学したりインビューします。だいたい1グループにつき保護者が2~3人ほど参加していましたが、うちの息子のグループは保護者がまさかのわたしだけでした。先生が誰か一緒についてきてくれるのかと少し期待しましたが、先生たちは数多いグループ間を自転車で慌ただしく行ったり来たりしていたので、完全に大人ひとりで連れていくことになりました。どんなお友達か未知数だったので少し戸惑いましたが、腹をくくるしかありません。けがのないように、安全第一で自分の息子と同じように接することにしました。

コンビニへ行く

まずはじめにコンビニへ向かいました。1グループの中には、班長、地図係、時計係、挨拶係がいます。地図係さんが大きな手作り地図を広げて、いろいろ書きこんでいる紙とにらめっこ。道路の真ん中でもお構いなしで、あーだこーだと言い始めています。結局地図が読めない...ということになり、みんなの視線がわたしの方へ。

今の位置と目的の場所、紙の角度を合わせてから子どもたちに見せました。「あ!こっちだ!」とひらめいたようで、その瞬間全員が走り出すという。
小学2年生は、まだまだ目が離せません。だからまち探検の校外学習は保護者の参加を募っていたのかな...と思う間もなく、走って子どもたちの後を追いかけましたよ。

コンビニに着くと、挨拶係の息子が一歩前へ出ました。忙しそうに接客している金髪の若い店員さんに向かって、「〇〇小学校から校外学習にきました。今お時間よろしいでしょうか?」と元気に挨拶をしました。すると、何も言わずにちょっと迷惑そうな感じでバックヤードへ。

『あらまぁ、タイミングが悪かったかな...』と思っていると、もうひとりの店員さんを見つけてまた同じ挨拶をしていました。お時間よろしくないバージョンは考えていなかったようで、子どもたちがザワザワ。『アポとか取ってないのかな...』と心配していると、バックヤードから杖をついたご老人がひとり出てきてくれました。店長のようです。そこで息子が3回目の挨拶の言葉を言い、にっこりと挨拶を返してもらえました。親はドキドキです。ひとり1つずつ事前に決めた質問をしていきます。

子ども1:「コンビニの中で一番売れている商品は何ですか?」

店長:「おにぎりです」

子ども2:「店内で一番高い商品は何ですか?」

店長:「スマホの充電器です」

子ども3:「お店の中の商品の数はどのくらいですか?」

店長:「え~...え~...」

子ども4「あ、ぼくが今から数えます!」

わたし『うそ~ん...』

他に保護者がいたらこの面白さを共有できるのに、ちょっと残念です。
時計係さんが、「あ!時間がない‼」と気づいたところで数えるのは終わり、お礼の挨拶をしてお店を出ました。交代で次のグループがコンビニに入ってきていて、また同じやり取りがはじまっていました。これがあと1時間ほど続いたらお店の人は大変だな...と少し気の毒に思いました。

たい焼き屋さんへ行く

次の目的地はたい焼き屋さんです。まだ開店時間前だったので、シャッターは閉まっています。「次の所に先に行って、最後に寄るのはダメなの?」と子どもたちに尋ねると、そういうイレギュラーな行動はしてはいけないと先生に言われているので守らないといけないと言います。真面目‼

ギャースカ騒いでいると、シャッターがガラガラと開きました。苦笑いなお店の人と目が合い、どうもすみませんと子どもたちの後ろから謝るジャスチャーをしました。すると、再び挨拶係さんの出番です。そこではたい焼きの売れ筋を聞きました。たい焼きをおいしく焼くコツは、カリカリの部分をわざと残すことだと教えてもらいました。「どうやってつくるのですか?」という質問に、「生地を流して~...」と言葉で説明をしてくれていましたが、子どもたちは???がいっぱいな顔をしていました。オーダーがあればその場で焼いてくれるスタイルだったので、焼いているところを見学できませんでした。「ママが今ここで買ったらダメなん?」と息子に聞くと、「買うことは予定に入っていない」という返事。真面目な子どもたちに「買っちゃおうよ~」と悪魔のささやきをしてみましたが、却下されました。ちぇっ!

後日、次男と買いにいきました。

郵便局へ行く

次は郵便局でした。コープのお店の前を通り過ぎたところで、他のグループに出会いました。お店に入っていくグループと近くのお肉屋さんに入っていくグループを見かけました。他のグループの子どもたちは一体どんな質問をしたのだろうかとすごく気になります。視線が他を見ている間に、息子たちはまた道の真ん中で迷っていました。地図係さんが「おれ、もう地図わからんわ」と言い、みんながパニックになり始めています。「とりあえず、たぶんこっちや!」と郵便局に行ったことのある子どもが勘で先頭を歩き始めました。「郵便局の看板の色は何色か知ってる?」と尋ねると「赤!」といい、赤色を探して歩き始めました。そんなに距離は離れていなかったので、無事、勘でグルグルまわりながら郵便局にたどり着きました。良かった...。

郵便局では、局長が対応してくれました。

子ども1:「お手紙は一日に何通きますか?」

局長:「50通ほどです」

わたし『少なっ‼』

子ども2:「ぼくは質問ないです」

局長:「・・・」

わたし『いや、誰かもっと質問してや~(汗)』

そこで、「どんな種類の切手があるか見せてもらおっか~」と提案し、今販売している切手シートを見せてもらいました。お手紙にはこの切手を貼ってポストに投函することを教えてもらいました。今のお手紙の切手の値段が110円になっていて驚きです。もうだいぶ長い間お手紙を出していないことを思い出しました。
ちょうど小学2年生の国語の教科書でかえるくんとガマくんが出てくる『お手紙』のお話を勉強するので、お手紙を出すことに少し興味が出たようです。

その後時計を見ると、小学校へ戻る時間には少し早かったので、そばにあった公園の遊具で少し遊んでから帰ることにしました。時間になり声を掛けるとさっと帰る準備をしてくれたので、はじめの心配は取り越し苦労だったのかな。そう思っていたところ、信号待ちをしていた子どものひとりがわたしの顔を見ながら、「赤で渡っちゃおうかな?」と一歩踏み出そうとしたので、「今のタイミングでそんなお試し行動はやめなさい」と家で息子を叱るのと同じトーンで喝をいれましたよ。全く...(笑)

小学2年生はまだまだ予測不能でしたが、わたし自身もまち探検を楽しめて、子どもたちが普段どんな会話をしているのか後ろからよく聞けたので面白く、良い体験になりました。また機会があれば行事に参加したいです。

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