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子育て迷宮日記 子育ては迷うもの。レベルアップに向けて修行なう。

ヒラリーさん

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13歳と8歳の息子を育てています。時短勤務のワーキングマザーです。全力で迷走するリアルな胸のうちをつづります。ちなみに魔女ではありません。

2026年9月30日

枯れたホウセンカのその後 ~迷宮レベル109~

小学3年生の夏休みの宿題といえば、ホウセンカの観察日記。1学期の終わりにある懇談の後で、親が家に持って帰るように伝えられていました。ずらっと並んだ植木鉢ですが、すでにカラッカラに枯れてしまっている鉢がチラホラ。

『さては、あんまりお世話しなかったのかなぁ~⁈』と思いました。息子の植木鉢のホウセンカは、他の誰よりも茎が太く、とてもたくましく育っています。葉っぱも青々とたくさん生い茂っていて、一目見ただけで毎日せっせと水やりを頑張っている姿が思い浮かびました。

家に持って帰ってきてからも、朝起きてすぐと夕方に水やりをしたり様子を見たり、ベランダに出て観察していました。夏休みに入ったばかりの頃は、15時にも水やりをしようとしていたので止めました。西日のあたるうちのベランダは灼熱の砂漠のようで、日差しが痛いくらいに顔にさしこみます。そういう時間帯に水やりをしたら、水が一瞬で沸騰しそうな気がしたからです。箱入り娘のようにだいじに育てられたホウセンカ。 そのホウセンカにまさかの大ピンチ事件が勃発したのです。

★ 1泊2日の旅行から帰ったら、そこは砂漠だった
夏の半ば、我が家は1泊2日の家族旅行へ。出かける直前、「これで大丈夫なはず!」と鉢からあふれんばかりの水をたっぷり与えて出発しました。そして旅行から帰り、真っ先にベランダへ走っていった息子の悲鳴。
「ママ......ホウセンカが、のびてる‼」
恐る恐るベランダを覗くと、連日の猛暑と容赦ない直射日光により、そこにあったのは植木鉢からはみ出るように深々とおじぎをしてしまっているホウセンカ。土はカラカラに干からびて、葉っぱはシナシナで哀れな姿。慌てて水をあげてみたものの、正直厳しそうな状況です。ぐてんぐてんになった茎を支柱にくくりつけ、なんとか復活するかもと数日様子を見ましたが、もう完全に魂がこの世にいない気がしました。

「観察日記、どうしよ...?」とわたしの顔を見る次男。
ちょっと待った!あれだけお世話をしていたのに、なぜ観察日記をまだ書いてないね~ん‼

『ほんまに~、どないすんねん!』と、心の中で鼻息を荒くしながら、ネットでホウセンカの画像を検索しました。すでに枯れていた子もいたし、写真を見せて観察日記を書かせようかと考えました。しかし、ホウセンカの観察って、花が咲いて枯れて、実ができて手で触ったらはじけ飛ぶところを見るまでが醍醐味のような気がしてなりません。

『誰か、ホウセンカを育ててないかな?分けてくれないかな...』そう思ったときに、ピーンとひらめきました。ホームセンター‼

車で行ける範囲のホームセンターの園芸コーナーを探してみましたが、苗や種すらありません。他にも困っている小学3年生の親がいるだろうに‼と思いながら、今度は園芸の専門店にも行ってみました。すると、最後の売れ残りを寄せ集めた鉢が、4株180円という破格の値段で売られているのを見つけました。すでに花が咲いていましたが、枯れている花もちらほらあるからでしょう。

ホウセンカの観察にはこれがベストなのですよ。
「......よし、これでホウセンカの観察日記書けるで!」
無事に新しい苗を購入し、我が家のホウセンカ観察は「レベル2」として再スタートを切ったのでした。ちなみに、朝日があたるベランダの方向に鉢植えは移動しましたよ。

ホウセンカの花が枯れた後の実

★ 教室で発覚した「みんな全滅」の事実
長い夏休みが明け、重い腰を上げて登校した息子。帰宅するなり、ドヤ顔でこう報告してきました。「ママ!学校で聞いたけど、みんなのホウセンカも枯れて全滅やって!」

猛暑の恐ろしさたるや。どうやらわが家だけの惨事ではなかったようです。
「自分だけじゃなかった」と安心した息子ですが、ふと何かを思いついたような顔をしました。わが家で買い直した「レベル2」のホウセンカは、息子の日々の過保護なまでの水やりの甲斐あって、熟した大きな実(種の入った房)をたくさんつけていたのです。

「また植木鉢を持ってくるお知らせあった?」と尋ねてくるので、お便りを読み返してみると、タイミングはまた連絡するのでそのまま育ててくださいと書いてあります。
いつかわからないそのタイミングまで枯れなければ良いけど...。

9月に入ったある日、ベランダから息子が驚いた顔でちょっこりこっちを見ています。
「はじけた...」

手のひらには、はじけとんだ実と種がのっています。毎日、親指と人差し指できゅっきゅと圧力をかけていた実がいきなりはじけとんだようです。うぉ~!すごいな~‼と大喜びです。

はじけとんだ瞬間は緑色だったけど、時間が経つと茶色に変化した種

「クラスのみんなも種がはじけるところ見たかったやろうな...」と言っていたので、「実だけ持っていく?」と提案してみました。息子は熟しかけた実をいくつか摘み取り、宝物のようにつぶさないようそっとティッシュに包んで学校へ持っていきました。

★ 奇跡の「パチン!」
その日の夕方、帰ってきた息子の顔は晴れやかそのもの。学校では、枯れたけどまた苗を買ってきて育てたと正直に話しました。先生に渡したホウセンカの実を理科の授業でそ~っと触った瞬間――パチンッ!クルクル‼

見事に種がはじけて飛び散り、教室は大歓声に包まれたそうです。「すごーい!ほんまにはじけた!」「見せてくれてありがとう!」とお友達に喜ばれたようです。

「枯らしてしまった」という失敗から代わりの苗を探した行為は反則だったかな?と思ったりもしましたが、そこで諦めて終わっていたらホウセンカの種がどこに実ってそのあとどうなるかまでは観察できなかったと思うとアリな選択だったのかと思います。ホウセンカの種がはじけた驚きは、大人でもちょっとテンションがあがります!教科書を読むだけでは絶対に学べなかった体験を経たからか、次男のホウセンカの理科の筆記テストは満点でしたよ。180円を課金したかいがあったな(笑)

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