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子育て迷宮日記 子育ては迷うもの。レベルアップに向けて修行なう。

2016年8月 5日

子どもの食育とわたしの煩悩 ~迷宮レベル7~

きゅうりの葉っぱは青々と大きく順調に育っているように見えたが、葉の裏を見てみると赤い点々がたくさんついていた。よ~くみると動いている。調べたところ赤い虫はハダニのようだ。気持ち悪いので、いつも以上にりんご酢スプレーを大量噴射。それから数日ハダニを駆除するために、りんご酢をたくさん振りかけた。おかげで葉裏のダニはぐんと数を減らしていた。その代わり、なんとなく葉が白っぽくなってきた。まるで、酢で漂白されたような...(汗)。一抹の不安を覚えながら、最後の仕上げと思い、ガムテープで虫をペタペタとってみた。よくとれる。これは地味だけど確実なので、ペタペタ調子に乗ってやっているうちに、葉っぱもガムテープにくっついてしまい、まるで虫食いのような葉っぱになってしまった。

まあ、葉っぱはダメでもきゅうりさえできればいいやと思い、引き続ききゅうりの成長を息子と見守った。黄色い花が咲き、小さいきゅうりのようなものもくるんとなっているのが見えた。

今日も水をあげようとベランダにでたある日、きゅうりが成長するよりも先になぜか土の中にキノコが生えていた。なめたけのような色で、茎は異様に細い。食べられるんかな?と一瞬思ったが、育てた覚えのないキノコを食べてみる勇気はなかった。

毎日せっせと水やりをしていた6月のはじめ、とうとうきゅうりのプランターの土の上を羽が目立つ虫がうろちょろ歩いていた。調べてみると、有機肥料の土によく発生するキノコバエという虫らしい。羽化したての虫は、土の上をぴょんぴょんとんでいるだけだったが、そのうち行動範囲も広がり網戸をすり抜け部屋の中まで挨拶しにくるようになった。

「野菜じゃなくて、虫を育ててたっけ?」という夫の皮肉にチクリとやられつつ、無農薬で育てているのだから仕方がないと割り切った。

不安だらけのベランダ栽培だったが、6月の終わりごろ、とうとうトマトの収穫ができた。真っ赤に実ったトマトをみた息子は、「やったー!やったー!」とぴょんぴょん跳ねて喜んだ。早速、採れたてのトマトを親子3人で朝食に食べてみた。
中まで真っ赤に実ったトマトは、冷えていなくてもそれはそれは美味しかった。
野菜嫌いの息子も、自分で育てたトマトをみんなで食べるということがうれしかったらしく、ぺろりと食べてしまった。illust_1608_03.gifトマトは順調に収穫できたが、きゅうりの元気がない。というより、むしろ枯れているように真っ白で、まるで抜け殻のよう。

もしかしたら上の方につるが伸びて、また復活するかもと淡い期待を抱いていた6月の終わりごろ、うちに遊びに来た父親がきゅうりを見て一言、「こりゃダメだな。」
とどめの言葉をもらい、ようやくあきらめがついた。illust_1608_04.gif

敗因は苗が小さい時期に気温が低く、何もカバーをしなかったことと、市販のスプレーだからと安心してりんご酢を大量に噴射したこと、土がジメジメするくらい毎日大量に水をやり過ぎ根腐れしたことだった。

一方トマトは、わき芽も摘んだし順調に育っているかのように思えたが、実際のところわき芽じゃなくて主枝を摘んでしまっていることが発覚。青い実はたくさんできたけど、上には大きくなっていない。あら、不思議!と思っていたのはやっぱり自分のせいだった。
わからないことをネット検索ばかりしないで、親に聞くのが一番正解だったようです。まだ苗が売っているかもしれないので、早めに植え替えたらまだこの夏の収穫に間に合うかもというアドバイスをもらい、再びきゅうりの栽培にチャレンジすることにした。

「そもそもベランダ栽培っていうのが制限があるから、庭付き一戸建てだったらわたしの野菜作りも失敗しなかったんじゃない?」なんて責任転嫁の発言を夫にしてみるが、「虫嫌いが庭付きの家に住めると思ってるのか?」と返り討ちにあう。まあ、そりゃそうだ。

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