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子育て迷宮日記 子育ては迷うもの。レベルアップに向けて修行なう。

ヒラリーさん

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10歳と6歳の息子を育てています。時短勤務のワーキングマザーです。全力で迷走するリアルな胸のうちをつづります。ちなみに魔女ではありません。

2017年6月14日

妊娠8カ月で母親学級(後期)に参加して気づいたこと ~迷宮レベル17~

illust_1706_01.gifわたしが通っている産院では、快適なマタニティライフを送り、安心してお産に臨めるよう母親学級という自由参加の教室が前期・後期とあります。前期はまだ仕事が忙しく参加できなかったので、後期のクラスに参加してきました。
1人目の時には前期・後期とも参加したのですが、4、5年も前のことなので、全く内容を忘れていました。
後期の教室は、具体的な入院準備の内容と陣痛が始まってからの連絡方法、お産の進み具合、具体的な呼吸法の講習でした。

1人目のお産では、こういった予備知識は全く役に立たず、ただただ「痛い、痛い」と泣き、夫に「今日はちょっと無理そうだから、家に連れて帰ってほしい」とわけのわからないことを頼んでみたり、痛み止めや麻酔はないかと看護婦さんに尋ね、「うちは無痛分娩はやっていません。」という言葉を聞き、事前に調べていなかった自分に激しく後悔したり、なんとかその場から逃げようと必死でした。

立ち会い出産でしたが、あまりにもわたしが夫に泣き言ばかり言うので、夫は部屋から出されてしまいました(笑)
もうすぐ生まれるという時になって、ようやく分娩室に呼び戻され、長男誕生に立ち会うことになりました。分娩室ではその人の本性がでるらしく、わたしは夫もびっくりの泣いてばかりのヘタレだったようです。

せっかく習った呼吸法も泣くのに忙しく、最後は酸素マスクでした。いきみ方もうまくできず、結局吸引分娩。会陰切開後のチクチク縫い合わせる作業も予想以上に痛く、「先生、大体でいいので、もう遠慮します。」なんてここでも可能な限り言い訳をして逃げようとしていました。
会陰の外側だけでなく、子宮の内側も縫い合わせているようで、「もうちょっと時間がかかる。」という返事に、またおいおい泣くしかありませんでした。

出産はよく鼻からスイカなどと例えられるけど、そもそも鼻からは生まれないし、どちらかというと、ビリビリと股から真っ二つに引き裂かれる方が近いと思いました。

2回目の出産に臨むにあたって、一度あの痛みを知っているだけに恐怖心がとても強いです。しかし、必ずやってくる出産からどうあがいても逃げられません。今度は前回のように泣いてばかりということがないよう、母親学級を参考に対策を考えることにしました。

わたしにとって、出産直前の痛みより陣痛の方がとてもつらいものでした。規則的にくる陣痛の痛さでのたうち回り、治まると気を失うことの繰り返しでした。
子宮口が全開の10cmにならないといきむことはできません。
8cmあたりが一番苦しいのですが、まだ全開の状態でないのにいきんでしまって生まれてしまうと、子宮口がビリビリに裂け、毛細血管も切れて大量出血で輸血ということもあり得るそうです。
(ちなみに、いきむときに目をつぶっててしまうと目の周りの血管が切れて内出血するようで、出産後顔にアザのできている妊婦さんもみかけました。)

過去の経験からいかにして、いきみ逃しをするかというのが一番のポイントなのだとようやく気付いたので、2回目の母親学級に参加した意義はありました。長男の時はいきみ逃しのために、助産師さんがわたしの腰をずっとさすってくれましたが、左手でわたしの太ももを抑え右手で腰をさするその左手に、助産師さんの体重ががっつりかかっていたため、その左手の重みが痛くて別の意味で「痛い、痛い」と言っていました。せっかく一生懸命さすってくれているのに、さすり方が悪い!なんて言えるわけもなくひたすらやせ我慢。
そういう教訓から、今回のいきみ逃しは夫に託そうと決心!事前に調べてもらって、テニスボールを持ち込む予定です。前回は大泣きするわたしの涙を拭く係だったので、今回は大役です!

母親学級ではマタニティーヨガも体験でき、とても良い気分転換になりましたが、すでに忘れていた出産の記憶もよみがえってしまい、なんとも言えない気分で家に帰りました。

妊娠35週でいろんな検査がありますが、28週でも血液検査があり、わたしはひどい貧血でひっかかりました。これだけひどかったら、何か症状がでているんじゃないかと尋ねられ、すでに酸素不足で息苦しい感じがしてなかなか夜は寝れないことを伝えました。自分が死ぬときに、呼吸器不全だけは避けたいと思うほどです。わたしの数値では鉄分を食品だけでは補うことが難しく、鉄剤と胃薬を処方されました。この鉄剤が曲者で、副作用がひどいひどい!

大きくなった子宮の重みで寝返りの度に目が覚め、息苦しさでも目が覚め、結局ソファーで座って寝たり、明け方はこむら返りで悲鳴とともに目が覚める毎日です。

みんな乗り越えていることと自分に言い聞かせて、あとわずかな妊娠期間をなんとか乗り切りたいのですが、そう思うとやっぱり思考から変えていかないともちません。

身近なことからはじめるとすると、テレビを見ながら、自分だったらこのフィギュアスケート選手にどんな衣装をデザインするか...なんてことを考え、志村けんが着ているような白鳥の衣装でまじめに踊ったところを想像したりして、気持ちがふっと上がる瞬間を増やすよう妄想に磨きをかけて過ごすことを日課に決めました。ガンバレ!わたし!!

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