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子育て迷宮日記 子育ては迷うもの。レベルアップに向けて修行なう。

ヒラリーさん

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10歳と6歳の息子を育てています。時短勤務のワーキングマザーです。全力で迷走するリアルな胸のうちをつづります。ちなみに魔女ではありません。

2016年9月23日

4歳の男の子の誕生日プレゼント ~迷宮レベル9~

自分が死ぬ時はこんなに痛い思いをするのだろうか…。大げさなように聞こえるが、命が誕生する強烈な体験をすると同時に、自分の死がはじめてこわいと思った出産から早4年。夜泣きやイヤイヤ期も乗り越え、息子はすくすくと成長し、無事4歳のお誕生日を迎えることができました。

illust_1610_01.gif今まで誕生日は親が買い与えたいおもちゃをネット通販で買っていました。
そこで今回はじめて息子に「お誕生日のプレゼントに何がほしい?」と尋ねると、「飴ちゃん。」という返事がかえってきました。そして、「どこに行きたい?」という質問に対して、「小さい公園(近所の公園のこと)と言っていました。「USJとかは?」と提案してみましたが、「公園がいい」らしいです。

★飴ちゃんを買いに駄菓子屋に行く
せっかくなので、買ってきたものをあげるのではなく、自分でお金を払って買う体験をさせようと、小銭入れに100円を5枚入れて持たせ、一緒に近所の駄菓子屋さんに行きました。1個の値段がとても安かったので、とりあえず欲しいものをカゴの中に入れるように、好きに選ばせてみました。

息子は、1つお菓子をカゴに入れました。「お誕生日だから、もっと買っていいよ。」わたしにそう促されると、にぱっと顔が輝きどんどんお菓子を手に取ってカゴの中に入れはじめます。気づけばお菓子はカゴいっぱいになり、当分もつだろうなという量になりました。その重たいカゴを自分でレジまで持っていきました。

pic_1610_01.jpg

「これくださーい!」と元気な声でカゴを渡し、レジ打ちを待ちました。小銭入れからウキウキしながらお金を出そうとしていましたが、500円では足りなかったので、わたしの財布から1000円札を出して息子に渡しました。

そして、息子はおつりをもらおうとレジ横ではりついていましたが、店員さんは大人の私におつりを渡してくれました。
わたしがそのおつりを息子にわたし、小銭入れに再び入れました。1000円からくずれたお金は、小銭がたくさんになり、お金が増えた!と喜んでいます。
お金を渡して物を買うシステムは理解してくれたと思うけど、まだ数字も十分によめないし計算ができないので、予算内で買わせるはのまだまだ難しいことなんだな…とやってみてはじめて思いました。

誕生日だからと無制限に買わないで、1つだけにすればよかったかな…など後からいろいろ考えてしまいました。

★おもちゃ屋さんでプレゼントを選ぶ
さすがに誕生日のプレゼントに駄菓子はないかなぁと思い、次に、おもちゃ屋さんに行きました。普段おもちゃ屋さんに寄っても買ってあげることがなかったので、息子はいつものように遊んでも良いコーナーでひたすら遊んでいるだけで、おもちゃを選ぼうとしませんでした。「お誕生日だし何かひとつ買ってあげるよ。」と伝えても、一向に選ぶ気がありません。2時間ほどうろうろ遊んだところで、わたしのほうが疲れてしまい、「新幹線のおもちゃと、ラジコンカーと、ロボットから選んで!」と選択制にしました。
結局選んだのは、スーパーカーがロボットに変身するものでした。illust_1610_02.gif予想以上にものに対する執着がなく、欲がなかったことに驚きました。わたしが子どもの時は、床に寝転がって駄々をこねて、粘り勝ちして手に入れた戦利品がたくさんあったのに…。
お母さんが買ってくれない時は、おじいちゃんをおもちゃ屋に連れて行ったり、クレジットカードさえあれば物が買えると知っていたので、「おじいちゃん、ぽけっち(クレジットカード)貸して~。」と言ってみるが通じないので、よく泣いていたと聞かされました。
おねえちゃんが持っていた女子プロレスの雑誌の付録のシールがほしくて、お父さんを本屋に連れて行ってプロレスの本を買ってくれといって驚かせたり、養命酒が飲みたいと駄々をこねたり、指輪がほしいとねだり、集めた指輪を10本の指全部にして外出しようとしてみたり、小学校にあがるまでに数々の伝説をつくりました。

illust_1610_03.gif親の立場で考えてみると、ちょっと変わった幼稚園児だったのは確かです。
そう思うと、「飴ちゃんがほしい」という息子はいたって正常な成長をとげています。今回の「お誕生日だし、何か買ってあげるよ。」というわたしの行為自体が、まだ物欲のない”寝てる子を起こすような行動”だったのかな…とふと思いました。


★お誕生日の夜は
おもちゃ屋さんに寄った夜、盆踊りが隣町の公園であることを知りました。
かなり規模の大きい盆踊りで、夜店の数がとても多いお祭りでした。こういうお祭りの時は、積極的に踊って、食べて、遊ぶのが一番です!
踊りながら夜店を一周見渡した後、たこ焼き、焼きそば、はし巻きを買い、射的をして遊びました。途中息子が、「さっきの子が持ってたやつがほしい。」と言い出したので、「お!?めずらしい」と思い、どのことを言っているのかわからなかったので「さっきの」を探し回りました。
結局それは「水あめ」でした。やっぱり、息子は飴なのね~…illust_1610_04.gif割りばしについた飴を自分でぐるぐる回しながら、あっという間に水あめをぺろりと食べてしまいました。飴でべたべたになった息子の手をつないで、お土産にりんご飴を買って帰りました。

お誕生日の日は、いつもと違って何か特別なものを買って、特別なところにお出かけして…と思い込んでいましたが、息子は初めから「特別」は望んでいなかったようです。いつものように大好きなお菓子を食べて、公園に行って走り回って遊んで、そばにはママとパパがいるという日常が一番うれしいようでした。無欲だからこそ、足るを知っていたのかもしれないと、やっと気づいた母でした。

 

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