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子育て迷宮日記 子育ては迷うもの。レベルアップに向けて修行なう。

ヒラリーさん

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ヒラリーさん webデザイナー

10歳と6歳の息子を育てています。時短勤務のワーキングマザーです。全力で迷走するリアルな胸のうちをつづります。ちなみに魔女ではありません。

2018年1月30日

子育てスタート応援券を利用してみる ~迷宮レベル23~

★6カ月頃の次男の様子

早いもので次男は6カ月になりました。寝返りができるようになったので、ゴロゴロ繰り返すことで、自分の行きたい方向に自由に転がっています。部屋の真ん中に寝かせていても、窓辺のカーテンを見つけるとゴロゴロ転がって、カーテンと戯れています。そして、奇声をあげながらモーレツな勢いでカーテンを引っ張って戦っています。
目の前にあるものをなんでも引っ張って、それを口に入れようとするこの時期は、目の前にいるママもその対象で、抱っこでニコニコしていると思ったら急にわたしの髪の毛をわしづかみにして食べようと口に持っていきます。産後の抜け毛もようやく収まったのに、あんまりです!「こりゃ!」と叱って、一本一本指を開いてつかんだ髪の毛を離していくと、ニタ~っと天使のほほえみを向けてきます。もぅ、負けたっ(涙)

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お乳を飲んでいるときも、飽きると乳首を口の端にくわえて、どんだけのびるんだというくらいまで思いっきりひっぱります。「ぎぇー!痛い!」と叫び、次男の鼻をつまみ、口がパッとあくのを待つとまた例のしたり顔。これでママの乳首が長く伸びたままになったら、もうコント。もぅ、負けたっ(涙)

★うちの地域の子育て応援事業

わたしの住んでいる自治体では、生後6カ月までの乳児の保護者を対象に「子育てスタート応援券」というヘルパーサービスの2時間(4,500円相当)無料券が郵送で送られてきます。日常的な家事や育児の援助をしてもらえるようです。実際今まで親以外の助けを借りたことがなく、ヘルパーサービスをちょっと利用してみたいという好奇心はあったので、無料券というのはお試しに最適でした。送られてきた事業所一覧をわくわくしながら見てみると、どれも介護の事業者ばかりで、正直なところがっかりです。わたしが必要なのは子育ての援助なんですけど...とやさぐれて早々に封筒ごとぽいっとどっかにやってしまいました。

そしてすっかり忘れかけていた頃、保育所の育休中のママ友との会話の中で、子育てスタート応援券のことがでました。5年前の長男の頃にはなかった取り組みなので、最近出産した先輩ママだけが知っている情報です。わたしと同じように面倒で使わなかった人や、実際に家事をお願いした人、保育所の送り迎えを頼んだ人がいました。まわりの声を聞いてみて、やっぱり無料だし使ってみようかなという気が起こり、慌ててぽいっとした封筒を探しました。

再度事業所一覧を見ても、○○在宅介護サービスや○○ケアという名前がずらっと並んでいます。(当然紙の一覧の名前が勝手に変わるわけもありませんが。)
それでもどこかを選ぼうと思い、その事業所名をネットで検索してみましたが、たいていWEBサイトはなく電話番号と地図くらいしかヒットしません。自分の家の一番近くの事業所の住所は、マンションの一室になっています。何も情報がない中で、他人を自宅に招き入れるわけですから、やっぱり慎重になります。自宅近くの事業所ではなく、派遣対応可能地域に広げ選ぶことにすると、「コープこうべ」の文字が目に飛び込みました。忖度ではありません(笑)
やっぱり知っている名前の方が安心できるかなという気がしたので、早速電話をしてみることに。名前や住所、してもらいたいお手伝いの内容を伝え、とんとん拍子で派遣日が決まりました。実際電話をしてみると、ハードルは高くありませんでした。

具体的なお手伝い内容はとても迷います。送られてきた書類には例で、買物、掃除、調理、沐浴補助等と書いてあります。買い物は土日に行けばいいし、掃除をお願いするにしても本当にしてほしいお風呂の排水溝の汚れとかは恥ずかしくて人に見せる前に自分で掃除をしてしまいそうだし、子どもの沐浴補助は、もしかしてわたしが子どもと一緒にお風呂に入って、洗い終わると子どもを引き取って拭いてもらうのかな、なんて考えると素っ裸やしな~とどれも躊躇。やっぱり調理をお願いするのが一番助かるかもしれないと思い、「夕飯の調理」を希望しました。

正直なところ、ヘルパーさんの仕事はお年寄りをお風呂に入れてあげたり、一緒にリハビリに通ったりといったイメージしかありませんでした。無知にもほどがありますが、ヘルパーさんって調理ってできるのかな?と思いました。介護と調理が頭の中でなかなかリンクできません。
テレビを見ていると、タイムリーなことに在宅介護をしている若い男のヘルパーさんがご飯を作り、それを一度患者さんに見せてから、ミキサーで混ぜて流動食をつくっているシーンがありました。具体的に映像でみることでイメージができ、やっと納得。わたしにとって、まだまだ未知の世界です。

★いよいよヘルパーさん派遣の日

調理を利用の際には、あらかじめ食材の買い出しに行っておくという条件があります。
わたしの家に派遣されたヘルパーさんは、自分の母親よりちょっと若いくらいの年齢の女性だったので安心感がありました。
実際の調理は、メニューを指定する人、作ってほしいレシピで指定する人、買ってきた食材の中から適当に考えて作ってほしいという人それぞれのようです。そこでわたしは、『オーダー!ハンバーグ!(うぃ~。ムッシュ。)』とちらっと頭によぎりながら、「ハンバーグとあとは適当に副菜を...」というオーダーにしました。まず何があるか食材を見せてくださいというので、冷蔵庫を自由に開けてもらいました。そして、ヘルパーさんはてきぱきと調理に取り掛かかりました。ちょうど息子は昼寝をしていたので、わたしはその間、リビングのテーブルで先月のブログ記事を書いたというわけです。

調理をしているときに話しかけてもいいのか迷いましたが、疑問に思っていたことを質問しました。在宅介護事業のヘルパーさんが子育てのヘルパーでくることについて尋ねたところ、以前は年に1回子育てのヘルパーがあるかどうかだったけど、2~3年前の子育て応援事業がはじまった頃から少しずつ増え始め、今は5対5くらいの割合で子育てのヘルパーのお仕事があるそうです。ヘルパーの資格を持っている子育て経験者が、派遣されるようです。なじみがあるコープさんだったら~っていう軽い気持ちで選んだことを伝えると、ヘルパーさん自身も職を探すときにコープさんだったらと思って応募したと話してくれました。お互い選び方が一緒だったのね。どんなメニュー内容を頼まれるか聞いたところ、定期でお手伝いに行くと、この人はお好み焼き、この人はカレーとか、ある程度の周期で繰り返しオーダーする人もいると話してくれました。そういう職業ならではの小話を聞くのは結構好きです。話しながらも、いわしを手でさっと開いたり手際は良く、2時間で5品作ってくれました。

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ハンバーグは、次の日自分がラクをするために焼かずにそのまま置いておくように頼みました。これを長男の器に盛りつけるとこうなります。

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ヘルシーな野菜たくさんの夕飯ができあがりました。
メニューは、ハンバーグ、いわしの生姜煮、温野菜、舞茸と大根の汁物、スイートポテトです。結婚してからは、毎日毎日自分でご飯をつくらないといけないので、ほんとうにうれしく助かりました。夕飯はおいしくいただきました。ごちそうさまです。

ヘルパー派遣を利用して思ったことは、他人の台所で調理するのは、道具や調味料がどこに置いてあるのかいちいち聞かないとわからないので、あらかじめ使いそうなものをテーブルの上に出しておいてもよかったかなと思います。また小瓶に詰め替えたようなスパイスは、自分ではわかるので名前を書いていなかったけど、マスキングテープにでも書いて貼っておく優しさがあってもよかったかな~と思いました。これだと夫もわからないはずです。今回はじめて家の中を客観的にみることができたかもしれません。

ヘルパーさんに来てもらうという手段があることを知って、妊娠中のつらい時期に利用してもよかったなぁと今になって思います。一度無料で利用できたことは、まわりに助けを求めるハードルが確実に下がりました。今は助けてくれる親がいるけど、先の長い子育て中に困ることがあったら、利用してみようと思います。

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