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子育て迷宮日記 子育ては迷うもの。レベルアップに向けて修行なう。

ヒラリーさん

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10歳と6歳の息子を育てています。時短勤務のワーキングマザーです。全力で迷走するリアルな胸のうちをつづります。ちなみに魔女ではありません。

2016年11月24日

4歳児の男の子の思考回路 ~迷宮レベル11~

母親にとって、男の子が考えていることや感じていることを理解するのは大変。性別が違うので、自分が通ってきた道ではないため、予想外な行動も多々。興味を持つものから全然違います。

★たまねぎ事件
息子は4歳になる前あたりから、「一緒にお料理がしたい。」といいはじめました。
自分に余裕のあるときは、一緒にクッキングも楽しそうだけど、平日の夕方は仕事をして電車に揺られ、日も暮れて急いで夕飯の支度をする必要があるので、正直面倒です。
「また今度ね~」と言いつつはぐらかしていると、「またっていつ?」という返事。
ついに気づきましたね(汗)

狭いキッチンに一緒に立たれると困るので、玉ねぎ1個を手渡し皮をむくお手伝いを頼みました。
ゴミ箱の前に座り、ペリペリと一心不乱に玉ねぎの皮をむく息子。真っ白になるまできれいに皮をむいてくれました。7~8分はかかりましたが、すごい集中力です。
「もっとむきたい!」と目を輝かせていたけど、そんなに玉ねぎを使う予定はないため、
そこでも「また今度ね~」作戦でやり過ごしました。
お手伝いをしたという満足感で、その日の夕飯の玉ねぎはよく食べてくれました。

それから毎日、「お料理がしたい!玉ねぎの皮むく?」と聞くので、玉ねぎを使うときにまたお願いするよ~と返事をしていました。

ある日の夜、家のどこからかペリペリペリ...ペリペリペリ...と不気味な音が響いてくるのに気づき、飛び起きました。「ネズミか!?」と思いキッチンに行ってみると、暗闇の中、段ボールの前に座って何かをしている息子。覗き込むと、一心不乱に玉ねぎの皮をペリペリめくっていました。その光景はちょっとしたホラー映画のようです。段ボールの中の山積みの玉ねぎはずいぶん丸裸にされていました。

illust_16012_01.gif息子の耳元で、「さ、さむいんですけど...」と、玉ねぎの声を演じると、ニヤリと笑いまたペリペリやっています。聞いちゃいない。
「もうねなさーい!!(怒)」としかると、慌てて自分の寝床に帰っていきました。

★大小事件
子どもの発達検査の中に、物の大小がわかっているか、長短がわかっているかという項目があります。3歳児健診でもどっちが大きい?と指さして答えるという検査もありました。特に教えていなかったけど、わかってるんですね。
ある日、とても驚いた様子の息子がわたしのところにやってきて、右手の人差し指を差し出しました。
「ママ、なが~い鼻くそがとれた。」
見てみると、息子の人差し指の爪の長さよりも長い鼻くそが爪の上に立っています。

illust_16012_02.gifそんなもの、わざわざ見せてもらわなくても結構ですが、新婚旅行の飛行機で、夫が「長い鼻毛がとれた!」と自分の爪と比較して見せてくれたことを思い出し、遺伝の恐ろしさを思い知りました。

★お肉霜降り事件
今年の結婚記念日は日曜日ということで、神戸の高級すき焼き店に子連れで出かけました。
すき焼きを外で食べられる機会はほぼ皆無なので、飲食店のすき焼きの味付けは一体どんな味なんだろう?と興味がありました。
うちの実家は、シンプルに砂糖と醤油だけで割り下は使いません。三段階のコースがありましたが、記念日だったので奮発して一番高い極みコースにしました。
店員さんがお肉を焼いてくれて、お皿に入れてくれます。はじめの1枚は濃い味つけの割り下で、お肉の味がとても濃厚で、溶き卵で食べました。お肉はとろけるので噛む必要がありません。
2枚目からは、出汁とさっきより薄めの割り下で野菜と一緒に煮込んでいきます。

普段、うちの息子がお肉を食べる時は、ガムみたいに口の中でくちゃくちゃ噛んで、噛み切れずにペッと吐き出してしまいます。やはりここでも息子はお肉をみると、「お肉はいらない!早くちゅるちゅるにして!」と早くもうどんをご所望。
「こんなに美味しいのに、食べないなんてもったいないね~」と言い、息子をほうっておいて食べようとしましたが、あまりにも美味しそうに親が食べているのを見たせいか、
ちょっと口元が動いたのを母は見逃しません。
嫌いでもひと口は食べてみようと息子の口元にお肉を持っていきました。
「嫌い!いや!美味しくないもん。」と口を真一文字に閉じていましたがお肉の魅力に根負けしてパクッと食べさせました。
「む!?美味しい!!」と言って、お肉のあまりの柔らかさに驚いています。まるで芸人のノリです。

illust_16012_03.gif息子は卵アレルギーなので、とろろにつけて食べました。
「もっとちょうだい。たくさんほしい。」と息子は急に焦り出しました。高級なお店のせいか、お肉は1人当たり4枚です。そのうち2枚を息子はペロリと食べました。

そこで追加のお肉を注文。1枚あたりがとても大きいので、すでにお腹がいっぱいになった息子と、普段食べない脂たくさんのお肉を食べたせいで、わたしはお腹が痛くなり追加のお肉が届いた頃には二人ともごちそうさまモードでした。
そして、パパは1人で霜降りお肉をゆっくりいただいていました。

そんな話を姉にすると、普段安物のお肉ばっかり食べさせてるってことがばれたね~♪と楽しそう。確かに牛肉は細切れでいいやって思ってたっけ。
でもこれから息子に霜降りのお肉ばかりを食べさせるわけにはいかないので、肉たたき棒を買って、安いお肉をせっせと叩いて柔らかくして面積広げて食べさせることにしました。
ナイスアイディア!

illust_16012_04.gif子どもの好き嫌いは、すごく美味しい最高級のものを一度食べると嫌いという先入観がなくなるのかしら。

満腹でお店をでると、「ママ、結婚記念日ってまだなの?」という質問。結婚記念日だからすき焼きをお店で食べたんじゃないといっても、わかっていない様子。パパとママが結婚した日だと伝えても、いつになったら結婚記念日になるのか度々質問されました。そのうち、霜降りお肉を食べるのが結婚記念日って変換されないかな...とふと頭をよぎりました。

★鼻かみ事件
4歳にもなると、そろそろ自分でティッシュを使って鼻をかんで鼻水を外に出してもいいのに、うちの息子は鼻から息を出すということが全くできません。
こうやってするんだよ、と何度もして見せますが、鼻を思いっきり吸います。
そこで、わたしは鼻にティッシュをつめてポンっとロケットのように吹っ飛ばしました。

illust_16012_05.gif息子はゲラゲラ笑い、自分もやってみると意欲的。息子の小さい鼻の穴にティッシュをつめるのは予想外に難しく、ようやく詰めれても、鼻を吸うので一向にティッシュは飛び出しません。鼻から息を出すってどうやって教えていいのかわからないので、しばらくは鼻水が出ると耳鼻科で吸引してもらっていました。鼻水を母親が吸い出すストローみたいなのを使うと、決まって私が風邪をひくので、あの恐ろしいものは封印しています。

駄菓子屋にお菓子を買いにいくと、息子は真っ先にグミと笛吹ラムネを買います。
ドーナツ型のラムネを口の中にいれると、ピーピーと音が鳴るのでそれが面白いようです。その様子をみていて、ラムネを一つ自分の鼻にあててみました。すると、弱弱しく「ピロロロロロ~...」と音が鳴ったので、これだ!と思い息子に実験。
わたしが鼻息で笛吹きラムネをピーと鳴らす姿をみて、「ボクもしてみる!!」と目が輝き早速鼻でラムネを吹いてみました。すると、「ピィ~...」と音が鳴りました。

やっとできた!
うれしくなり、もっとやってみ!と息子をそそのかしました。
すると、息子は鼻ラムネをピーピーピーピー上手にならすことができました。
あまりにも夢中だったので、うっかり外出中だったことを忘れていたわたし。道行く人が鼻でピーピーやっている息子を見ていることに気づきました。へへへ。

illust_16012_06.gifすると、夫が「笛吹きラムネって吸っても音がなるよ。」というアドバイス。
なぬ!?と驚き、息子が吸ってるのか吹いているのか小さい鼻を凝視しましたがわかりませんでした。吸ってるんなら、わたしの努力はただのアホな親で終わってしまうではないか...。
その後、息子は笛吹ラムネを鼻で吹くという変なことを親に教えてもらって、お出かけ先でも構わずピーピーやっています。

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